シオンと一緒に避難したい|ペット防災を考える【第1回】

はじめに:東日本大震災の記憶

こんにちは、春紡です。

2011年3月11日。

東日本大震災が起きたとき、私はまだ実家住まいでした。

実家は九州。
テレビの中で、大変なことが起こっている。

津波が街を飲み込んでいく映像を、ただ見ていることしかできませんでした。
そして、家族でこう話しました。

「もし、これがこの家で起きたら?」

「猫は、どうしよう」


実家の猫のこと

実家には、猫がいました。
シオンとは大違いで、小心者で引っ込み思案で、とてもおとなしい子

家から全く出たがらない子でした。
知らない人が来ると、すぐに隠れてしまう。
大きな音がすると、家具の隙間に逃げ込んでしまう。

「この子を、避難先に連れて行けるだろうか」

「知らない人がたくさんいる場所に、連れて行けるだろうか」

答えは、「無理…」でした。


家族で出した、しんどい結論

家族で話し合いました。
実家は、高台にあるマンションの最上階。

海から離れていて、当時の最新の地震設計で建てられた建物。
火事などが起きない限り、家が壊れることはほぼない。

だから、私たちはこう決めました。

「家が壊れない限りは、極力自宅避難をしよう」

「どうしても人は避難してくださいと言われて、家が壊れていなければ、猫は置いていく」

その結論は、すごくしんどかった

置いていく。

その結論を出すのは、すごくしんどかったです。
でも、あの子は臆病で。
地震が起きたら、家具の隙間に逃げ込んで、捕まえてキャリーに入れることがとても難しい。

避難先で、知らない人たちの中で過ごすことも、きっとできない。

それでも、置いていく選択は、しんどい。

今でも、その気持ちは変わりません。


シオンとは、違う選択ができる

でも、シオンは違います。

シオンは、実家の猫とは性格が違う。
人懐っこくて、好奇心旺盛。

キャリーにも、比較的スムーズに入ってくれる。
そして、今の住環境も違う。

だから、シオンとは「一緒に避難する」選択を考えたい。

実家の猫のときはできなかった選択を、今度はしたい。


ペット防災の現状

東北の震災で起きたこと

東日本大震災のとき、多くの方がペットを置いて避難したと聞きました。

緊急の避難で、連れて行けなかった。
そのペットたちを、保護活動で回ってくださった方がいました。

今も、各地で震災が起きるたびに、保護活動の方が苦慮しています。

日本は自然災害大国

日本は、善くも悪くも自然災害大国。

地震、津波、台風、豪雨。

いつ、どこで、何が起きるかわからない。

避難先でのペット

避難先では、人間用の食事提供はあるかもしれません。

でも、ペットのものは、どうしても後回しになるでしょう。

それは、目に見えています。

環境省のガイドライン

環境省が、ペットの災害対策ガイドラインを出しています。

「同行避難」の重要性が、しっかり書かれています。
でも、実際に同行避難するには、飼い主側で準備が必要。
一緒に避難をすると決めたのであれば、それも義務の一つです。

だから、今から考えておきたい。


ハードキャリー vs ソフトキャリー

避難するとき、どんなキャリーがいいのか。
まず考えたのは、ハードキャリーソフトキャリーの違いです。

ハードキャリーのメリット・デメリット

メリット:

  • 頑丈で安全
  • 避難先でそのままケージとして使える
  • 上に物を置いても潰れない

デメリット:

  • 重い
  • キャリー本体+猫を持って、さらに防災グッズを持っての避難が難しい
  • 片手がふさがる

ソフトキャリーのメリット・デメリット

メリット:

  • 軽い
  • スリングタイプなら、前に抱っこできる
  • リュック型の防災グッズと併用すれば、両手が空く

デメリット:

  • 避難先でケージとしては使えない
  • ハードキャリーほど頑丈ではない
  • 布製品のため、使用頻度が高ければ摩耗して破損しやすくなる
  • 布も劣化するため、定期的な買い替えが必要

キャリーは消耗品

ここで、気づいたことがあります。

キャリーは、消耗品です。

ソフトキャリーは、布製品のため、使用頻度が高ければ摩耗して破損しやすくなります。
布も劣化します。

安全のためには、定期的な買い替えが必要です。

でも、これはハードキャリーでも同じことが言えます。

プラスチックや樹脂も劣化します。
扉の閉まりが悪くなったり、パーツの嵌りが悪くなったり、破損しやすくなります。

どちらも、定期的な買い替えが必要です。

だから、あまり高価すぎるものは、躊躇いがあります。

避難時のシミュレーション

想像してみました。

ハードキャリーの場合:

  • 片手でキャリーを持つ(猫の重さ+キャリーの重さ)
  • もう片方の手で防災グッズ
  • 階段を降りる、走る…できるだろうか?

ソフトキャリー(スリング)の場合:

  • 前にシオンを抱っこ(スリングで固定)
  • 背中に防災リュック
  • 両手が空く
  • 階段も、走ることも、できる

私には、ソフトキャリーの方が現実的だと思いました。


スリングタイプを選んだ理由

私が持っているのは、スリングタイプ(前抱っこ専用)のソフトキャリー

選んだ理由

①軽量

キャリー自体が軽いから、シオンを入れても負担が少ない。

②前に抱っこできる

スリング型だから、前に抱っこして固定できる。
シオンの様子も見える。

③両手が空く

背中に防災リュック、前にシオン。
両手が空くから、ドアを開けたり、手すりを掴んだり、できる。

④リュック型防災グッズと併用できる

これが一番大きい。
防災リュックと併用すれば、シオンも、防災グッズも、一度に運べる。


でも、シオンが大きくなってきた

最初に選んだキャリーは、耐荷重7kg

シオンをお迎えした当初(生後2ヶ月半、約1kg)には、十分な大きさでした。
でも、シオンは成長しました。

現在、約4kg。

そして、まだ成長期です。
あと1-2ヶ月は、十分成長する可能性があります。

耐荷重に余裕が必要

耐荷重7kgのキャリーに、4kgのシオン。
数字だけ見ると、まだ余裕があるように見えます。

でも、猫が暴れたり動いたりすると、体重以上の負荷がかかります。

特に、非常時にパニックになると、その力は普段以上になります。

「耐荷重 = 体重」ではないのです。
だから、余裕を持ったものに変更しておきたい。

キャリーの見直しを検討中

シオンの成長と、非常時のことを考えて、耐荷重に余裕があるキャリーに見直すことを検討しています。

いくつか候補を挙げてみました。


新しいキャリー候補

①コンパクトタイプ(耐荷重9kg)

🔗 コンパクトタイプ

特徴:

  • 完全スリングタイプ
  • 洗濯ネットと同じ素材
  • 入れ口はファスナーではなく、紐で縛る形

メリット:

  • とてもコンパクトで、防災カバンに入れておける

デメリット:

  • 布部分を猫が破って出てくる可能性がある
  • 非常時に「どうしても身軽で速やかに移動したい」とき以外(普段使いに)は向かない

②アコーディオンタイプ(耐荷重10kg)

🔗 アコーディオンタイプ

特徴:

  • 避難時にスペースを広げて、そのままキャリーとして使える

メリット:

  • スリングとキャリーの両方の役割を果たせる

デメリット:

  • 少し大きいので、私の普段使いには向かない

③しっかりタイプ(耐荷重10kg)

🔗 しっかりタイプ

特徴:

  • 作りがしっかりしている

メリット:

  • 安心感がある

デメリット:

  • 値段が高め

④犬飼い界隈で定評(耐荷重10kg)

🔗 犬飼い界隈で定評

特徴:

  • 犬飼い界隈で、大型中型犬でもOKと評判

メリット:

  • 耐荷重に定評がある

⑤前抱っこ設計(耐荷重15kg)

🔗 前抱っこ設計

特徴:

  • 前抱っこした時のことが一番よく考えられた設計

メリット:

  • 耐荷重がピカイチ(15kg)
  • 前抱っこ時の負担が少ない

どれを選ぶか、まだ悩んでいます

それぞれに、メリットとデメリットがあります。

非常時の身軽さを取るか、普段使いもできる安定感を取るか。

耐荷重の余裕を優先するか、コンパクトさを優先するか。

まだ、決めきれていません。
でも、シオンの成長を見ながら、近いうちに決めるつもりです。


避難先でのケージ問題

でも、問題があります。
ソフトキャリーは、避難先でケージとして使えない
※幾つかはソフトタイプでも形をしっかり維持可能なものもあるのでそういったものであればケージになる可能性はあります。

だから、折りたたみ式のケージを別途用意する必要がある。
これについては、次回の記事で詳しく書きます。


次回予告

次回は、「グッズを揃える(準備編)」

  • 折りたたみ式ケージ選びで悩んでいること
  • 折りたたみ式の餌皿・水皿
  • フードのローリングストック
  • リードの準備

実際にグッズを揃えながら、悩んだこと、考えたことを綴ります。

【連載予定】

  • 第1回:なぜ防災を考えたか+キャリー比較(今回)
  • 第2回:グッズを揃える(準備編)
  • 第3回:リードに慣れる練習+まとめ

関連リンク:


シリーズ記事:

  • 第1回:なぜ防災を考えたか+キャリー比較(この記事)
  • 第2回:グッズを揃える(準備編)(次回)
  • 第3回:リードに慣れる練習+まとめ(次々回)

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