猫との防災・避難準備

猫と暮らしていると、
災害時にどう行動すればいいのか不安になる方も多いでしょう。

このページでは、猫と一緒に避難するための準備や、
在宅避難・同行避難を想定した防災対策を解説しています。

最低限そろえておきたい防災用品や、
キャリー・避難先での注意点、
普段からできる備えもまとめています。

「何も起きないこと」が一番ですが、
備えておくことで、もしもの時の不安を減らせます。

日本は自然災害大国です。地震、津波、台風、豪雨。いつ、どこで、何が起きるかわからない。

そんな時、大切な猫と一緒に避難できるように。
このページでは、私が実際に準備していること、考えたことをご紹介します。


  1. なぜ防災を考えたか:実家の猫のこと
    1. その結論は、すごくしんどかった
  2. シオンとは、違う選択ができる
  3. ペット防災の現状
    1. 東北の震災で起きたこと
    2. 環境省のガイドライン
  4. キャリー選び:ハードキャリー vs ソフトキャリー
    1. ハードキャリーのメリット・デメリット
    2. ソフトキャリーのメリット・デメリット
    3. 避難時のシミュレーション
    4. スリングタイプを選んだ理由
  5. 必要な防災グッズ
    1. 必須アイテム
    2. あると良いもの
    3. 「猫と分け合える」工夫
  6. リードに慣れる練習
    1. ステップ1:リードに慣れる
    2. ステップ2:短時間だけつけてみる
    3. ステップ3:少し歩いてみる
    4. 焦らず、少しずつ
    5. 洋服に慣れる練習も有効
  7. 防災リュックとの併用
    1. 持ち運び方のイメージ
    2. 2つのリュックを使い分ける
  8. 「正解」はない
  9. 準備は、今からできる
    1. 完璧じゃなくてもいい
  10. これから続けていきたいこと
    1. リード練習を続ける
    2. グッズを見直す
    3. 定期的に見直す
  11. よくある質問
    1. Q1. キャリーは、ハードとソフト、どちらがいいですか?
    2. Q2. 折りたたみケージは必須ですか?
    3. Q3. リードに慣れる練習は、いつから始めればいいですか?
    4. Q4. 避難先で、猫が鳴いたり暴れたりしたらどうすればいいですか?
    5. Q5. 防災グッズは、どこに保管すればいいですか?
  12. 最後に:できることから、少しずつ
  13. 防災シリーズ記事
  14. 関連リンク

なぜ防災を考えたか:実家の猫のこと

2011年3月11日。東日本大震災が起きたとき、私は九州の実家にいました。

実家には、小心者で引っ込み思案な猫がいました。

もしも、ここで地震が起きたら。家族で話し合った結果、私たちはこう決めました。

「家が壊れない限りは、極力自宅避難をしよう」

「どうしても避難しなければならず、家が壊れていなければ、猫は置いていく」

その結論は、すごくしんどかった

もしもの話ですが、置いていく。

その結論を出すのは、すごくしんどかったです。

でも、あの子は臆病で、避難先で知らない人たちの中で過ごすことは、きっとできない。

それでも、置いていく選択は、しんどい。

今でも、その気持ちは変わりません。


シオンとは、違う選択ができる

でも、シオンは違います。

シオンは、実家の猫とは性格が違う。人懐っこくて、好奇心旺盛。

そして、今の住環境も違う。

だから、シオンとは「一緒に避難する」選択を考えたい。

実家の猫のときはできなかった選択を、今度はしたい。

📖 詳しくはこちら: 第1回:なぜ防災を考えたか


ペット防災の現状

東北の震災で起きたこと

東日本大震災のとき、多くの方がペットを置いて避難したと聞きました。

緊急の避難で、連れて行けなかった。

そのペットたちを、保護活動で回ってくださった方がいました。

環境省のガイドライン

環境省が、ペットの災害対策ガイドラインを出しています。

「同行避難」の重要性が、しっかり書かれています。

でも、実際に同行避難するには、準備が必要。

だから、今から考えておきたい。


キャリー選び:ハードキャリー vs ソフトキャリー

避難するとき、どんなキャリーがいいのか。

ハードキャリーのメリット・デメリット

メリット:

  • 頑丈で安全
  • 避難先でそのままケージとして使える
  • 上に物を置いても潰れない

デメリット:

  • 重い
  • キャリー本体+猫を持って、さらに防災グッズを持っての避難が難しい
  • 片手がふさがる

ソフトキャリーのメリット・デメリット

メリット:

  • 軽い
  • スリングタイプなら、前に抱っこできる
  • リュック型の防災グッズと併用すれば、両手が空く

デメリット:

  • 避難先でケージとしては使えない
  • ハードキャリーほど頑丈ではない

避難時のシミュレーション

ハードキャリーの場合:

  • 片手でキャリーを持つ(猫の重さ+キャリーの重さ)
  • もう片方の手で防災グッズ
  • 階段を降りる、走る…できるだろうか?

ソフトキャリー(スリング)の場合:

  • 前に猫を抱っこ(スリングで固定)
  • 背中に防災リュック
  • 両手が空く
  • 階段も、走ることも、できる

スリングタイプを選んだ理由

私が選んだのは、スリングタイプのソフトキャリー

選んだ理由:

  • 軽量
  • 前に抱っこできて、猫の様子も見える
  • 両手が空く
  • リュック型防災グッズと併用できる

📖 詳しくはこちら: 第1回:キャリー比較


必要な防災グッズ

猫と一緒に避難するために、揃えているグッズをご紹介します。

必須アイテム

1. 折りたたみケージ(避難先用)

ソフトキャリーは避難先でケージとして使えないため、折りたたみケージが必要です。

選ぶポイント:

  • 避難先での快適さ vs 持ち運びやすさ
  • 折りたたんだときのサイズ
  • 重量

複数の候補から検討中です。

2. 折りたたみ式餌皿・水皿

コンパクトに収納できる折りたたみ式が便利。

防災リュックの隙間に入れられます。

3. フード(ローリングストック)

普段使っているフードを多めに買っておいて、古いものから使う。

使った分を補充していけば、常に新しいフードがストックされている状態。

シオンの場合:

  • いつものフードを1袋多めにストック
  • おやつやウェットフードも少しストック

4. リード

避難先では、猫を自由に歩かせるわけにはいきません。

リードには大きく2つのタイプがあります。

①ベストタイプ:

  • 胴体全体を包む
  • 脱げにくい
  • 内側にポケットがあれば迷子札やAirTagを入れられる

②胴輪+首輪タイプ:

  • 胴輪と首輪が繋がっている
  • 比較的シンプル

私は、脱げにくさと迷子札・AirTag対策から、ベストタイプを選ぶ予定です。


あると良いもの

トイレシート or 簡易トイレ

避難先で、猫砂がすぐに手に入るとは限りません。

トイレ用消臭剤

避難先では、匂いがより気になるかもしれません。

タオル・ブランケット

いつも使っているタオルがあれば、猫も安心できます。

おもちゃ

いつものおもちゃがあれば、避難先でも遊べます。

首輪(迷子札付き)

万が一、脱走してしまったときのために必須です。

水は多めに

避難所では、水は必要最低限しかもらえないはず。

猫用の水を多めに準備しています。


「猫と分け合える」工夫

避難が長くなれば、キャットフードが足りなくなるかもしれない。

そんなとき、人間用の非常食も工夫しています。

味がついていないご飯などに変更:

  • 調味料のない穀物なら、猫も食べられる
  • 自分で用意したものは「猫も食べられるもの」にしておく

未味付けサラダチキン(長期保存):

  • 猫にもあげられる
  • 人間も食べられる
  • タンパク質も摂れる

ペットシーツは多めに:

  • 人間のトイレにも使える
  • 猫にも、人間にも使える一石二鳥

📖 詳しくはこちら: 第2回:グッズを揃える(準備編)


リードに慣れる練習

普段リードをつけていない猫にとって、急につけられるのはストレス。

だから、今から少しずつ慣れておくことが大切です。
※ただし以下のステップで慣れない場合は無理はやめましょう。
 ブログ本編でも書いていますが、シオンの場合はハーネスを変えることですんなりつけることができました。
 ウールサッキングの記事などでも書いているのですが、猫は記憶を強く残して生活する生き物です。嫌なことを続けることはとても負担になります。

ステップ1:リードに慣れる

いきなりつけるのではなく、まずはリードを見せる。

匂いを嗅がせる。

「これは危ないものじゃないよ」

そう伝えるところから。

ステップ2:短時間だけつけてみる

実際につけてみる。でも、ほんの数分だけ。

つけたら、すぐにおやつ。

「リードをつけられると、いいことがある」

そう覚えてもらう。

ステップ3:少し歩いてみる

リードをつけることに慣れてきたら、次は少し歩いてみる。

室内で、短い距離を。

無理に引っ張らず、猫のペースで。

焦らず、少しずつ

リードに慣れる練習は、焦らないことが大切。

  • 嫌がったら、無理強いしない
  • 少しずつ、継続する
  • うまくできたら、おやつで褒める

洋服に慣れる練習も有効

ベストタイプのリードは、洋服に近い感覚。

だから、まずは洋服に慣れておけば、ベストタイプのリードも受け入れやすいかもしれません。

洋服を着るメリット:

  • リード練習の準備になる
  • 避難所で毛が抜け落ちることを減らせる(周囲への配慮)
  • 猫用の洋服は、最近はしまむらやホームセンターでも見かける

📖 詳しくはこちら: 第3回:リードに慣れる練習


防災リュックとの併用

これらのグッズを、どうやって持ち運ぶか。

持ち運び方のイメージ

  • 前:スリングキャリーで猫を抱っこ
  • 背中:防災リュック(猫用グッズ+人間用グッズ)
  • 折りたたみケージ:リュックに取り付け or 手持ち

両手が空くから、階段も降りられる。

ドアも開けられる。

これが、私の考える避難スタイルです。

2つのリュックを使い分ける

私は防災リュックを2つ用意しています。

①防災専用リュック: 基本的な防災グッズが揃っているセット。 中身は自分でカスタマイズしました。

②無印良品の肩の負担が軽減するリュック: 容量が大きく、長時間の避難でも肩が楽。

状況によって使い分け:

  • 短期避難なら、コンパクトな防災リュック
  • 長期避難になりそうなら、容量の大きい無印のリュック

📖 詳しくはこちら: 第2回:防災リュックとの併用


「正解」はない

実家の猫は、置いていく選択をしました。

シオンとは、一緒に避難する選択をしようとしています。

どちらが正解、ということはありません。

その猫に合った選択を、飼い主が考える。

それが、大切なんだと思います。


準備は、今からできる

災害は、いつ起きるかわからない。

でも、準備は今からできる。

  • キャリーを選ぶ
  • グッズを揃える
  • リードに慣れる練習をする

できることから、少しずつ。

完璧じゃなくてもいい

ケージ選びは、まだ決まっていません。

リードも、完璧に慣れたわけじゃありません。

でも、それでいい。

完璧じゃなくても、準備を始めることが大切。


これから続けていきたいこと

リード練習を続ける

リード練習は、これからも続けます。

少しずつ、慣れてもらえるように。

グッズを見直す

ケージ選びも、もう少し考えます。

定期的に見直す

防災グッズは、一度揃えたら終わりじゃありません。

  • フードの賞味期限
  • 猫の体の大きさの変化

定期的に見直して、更新していく。


よくある質問

Q1. キャリーは、ハードとソフト、どちらがいいですか?

A. どちらにもメリット・デメリットがあります。

避難時のシミュレーションをして、自分と猫に合った方を選びましょう。

私の場合は、両手が空くソフトキャリー(スリング)を選びました。


Q2. 折りたたみケージは必須ですか?

A. ソフトキャリーを選んだ場合は、避難先でケージとして使えないため、折りたたみケージが必要です。

ハードキャリーの場合は、そのままケージとして使えるので、折りたたみケージは不要かもしれません。


Q3. リードに慣れる練習は、いつから始めればいいですか?

A. できるだけ早くから始めることをおすすめします。

焦らず、少しずつ慣れてもらいましょう。


Q4. 避難先で、猫が鳴いたり暴れたりしたらどうすればいいですか?

A. 普段から使っているタオルやおもちゃを持っていくと、少しは落ち着けるかもしれません。

また、リードに慣れておくことで、避難先でのストレスも軽減できます。


Q5. 防災グッズは、どこに保管すればいいですか?

A. すぐに持ち出せる場所に保管しましょう。

玄関近く、寝室など、避難する時にすぐに手に取れる場所がおすすめです。


最後に:できることから、少しずつ

災害は、起きないでほしい。

でも、起きるかもしれない。

だから、準備をする。

大切な猫と一緒に、安全に避難できるように。

できることから、少しずつ。

このページが、あなたと猫ちゃんの防災準備の参考になれば嬉しいです。

春紡(harutsumu)


防災シリーズ記事

より詳しい内容は、以下のシリーズ記事をご覧ください。


関連リンク

前のページ: DIY・グッズ情報

ダイジェスト版: 保護猫のお迎え初心者ガイド(ダイジェスト版)

参考リンク:

ブログトップ: harutsumu.Handmade


最終更新日:2025年3月26日

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